夏のだるさ・むくみは水分が原因?漢方のプロが教える「巡りの良い体」になる水の飲み方

夏の水分補給

この記事のまとめ

「夏は水をたくさん飲めばOK」と思っていませんか? 実はその一杯が、だるさやむくみの原因かもしれません。 水分不足は熱中症のリスクを高めますが、摂りすぎは胃腸を冷やし「水毒(すいどく)」という不調を招きます。この記事では、金沢市の薬剤師が、不足と摂りすぎの両面からリスクを解説し、お金をかけずに今日から実践できる「正しい水分補給術」を伝授します。ご自身の体と向き合うヒントが満載です。

【本文】

こんにちは。金沢市の漢方薬局「いのちのくすりヴィータ」で薬剤師の北村佳子です。
2025年の夏も厳しい暑さが続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
この時期になると、「熱中症対策のために、とにかく水分をしっかり摂りましょう」と、あらゆる場所で耳にしますね。もちろん、それは非常に大切なことです。
しかし、
「良かれと思ってたくさん水を飲んでいるのに、なんだか体が重だるい」
「夕方になると足がパンパンにむくんでしまう」…
そんなお悩みでご相談に来られる方が、実は少なくありません。
昨今は物価も上がり、日々の暮らしを優先するあまり、ご自身の健康管理は後回しになりがちです。だからこそ私たちは、高価なものに頼るのではなく、まずはお金のかからない日々の生活習慣を見直すことで、健やかな体を取り戻すお手伝いをしたいと強く願っています。 今回は、身近すぎて意外と知らない「夏の正しい水分補給」について、一緒に考えていきましょう。 夏バテ

「足りない」リスク:夏の”隠れ脱水”にご用心

まずは、水分が不足することのリスクについて。これは皆さまもよくご存知かと思いますが、改めて確認してみましょう。

・脱水によるさまざまな不調
体内の水分が不足すると、血液中の水分も減り、いわゆる「ドロドロ」の状態になります。血流が悪化すると、脳や体の隅々に酸素や栄養が届きにくくなり、めまい、頭痛、そして全身の倦怠感などを引き起こします。また、腸の動きも鈍くなるため、便秘の原因にもなります。

・代謝の低下
私たちの体は約60兆個の細胞でできていますが、その一つひとつが正常に働くためにも水分は不可欠です。細胞内の水分が不足すると、エネルギーを作り出したり、老廃物を排出したりする「代謝」の働きがスムーズに行えなくなってしまいます。

特に注意したいのが「隠れ脱水」です。 夏は冷房の効いた室内にいるだけでも皮膚から水分が蒸発しますし、汗をかいてもすぐに乾いてしまうため、自覚がないまま水分が失われがちです。 喉の渇きを感じにくいご高齢の方は、特に注意が必要です。  

脱水症状

「多すぎる」リスク:漢方が教える”水毒(すいどく)”という考え方

一方で、漢方の世界では「水分の摂りすぎ」による不調も重視します。これを「水毒(すいどく)」「湿(しつ)の停滞」と呼びます。

・胃腸の冷えと働きの低下 暑いからといって、氷の入った冷たい飲み物を一気にがぶ飲みしていませんか? 冷たい水分は、消化吸収を担う「脾胃(ひい)=胃腸」を直接冷やし、その働きを著しく低下させてしまいます。 胃腸の働きが弱ると、飲んだ水分をうまく全身に巡らせることができなくなります。

・「水毒」による不調 行き場を失った余分な水分は、体内に滞ってしまいます。 これが、むくみや頭重感(頭が重い感じ)、めまい、そして「飲んでもすぐトイレに行きたくなる」頻尿などの原因となるのです。体の中にジメジメした湿気が溜まっている状態をイメージしてみてください。体が重く、気分もスッキリしませんよね。


水分がぶ飲み


その「むくみ」、どこから?原因を見極めることの大切さ

「水分の摂りすぎ」が原因となるむくみですが、注意が必要なケースもあります。 むくみの背景には、心臓や腎臓、肝臓の不調、リンパの流れの滞り、あるいはタンパク質などの栄養不足が隠れていることもあります。 私たちのお店では、お客様のお話をじっくりと伺い、生活習慣や体全体の状態から、不調の原因がどこにあるのかを一緒に見極めることを何よりも大切にしています。特に夏は、水分摂取の仕方がご自身の体に負担をかけている場合が非常に多いのです。 (※数日経っても改善しない、あるいは急にひどくなったむくみを感じる場合は、まず医療機関を受診することも忘れないでください。)

今日から実践!薬剤師が教える「夏の正しい水分補給術」

では、具体的にどのように水分を摂れば良いのでしょうか。お金をかけずにできる、4つのポイントをご紹介します。

1.「こまめに、少しずつ」が基本
喉が渇いたと感じた時には、すでに体は水分不足の状態です。渇きを感じる前に、コップ一杯(150ml程度)の量を、1〜2時間おきに飲む習慣をつけましょう。

2.「常温」を心がける
胃腸に負担をかけないためには、できるだけ常温の水や、麦茶・ほうじ茶のようなノンカフェインのお茶を選びましょう。体の熱を冷ましたい時は、冷やしすぎない程度の温度が最適です。

3.「がぶ飲み」はNG
一度に大量の水を飲んでも、体はうまく吸収できません。吸収されなかった水分は、そのまま尿として排出されるか、体内に滞って「水毒」の原因になるだけです。ゆっくりと味わうように飲みましょう。

4.「食事」からも水分を
きゅうりやトマト、冬瓜といった夏野菜や、海藻類は水分を豊富に含みます。温かいスープやお味噌汁なども、塩分と水分を同時に補給できる優れた水分補給源です。

食事からも水分補給  

漢方との上手な付き合い方

セルフケアを試しても、むくみやだるさが改善しない…。そんな時は、漢方があなたの体のバランス調整をサポートできるかもしれません。 漢方では、弱った胃腸の働きを助けて水分代謝を促すものや、体に溜まった余分な「湿」を排出する手助けをするものなど、その方の体質や状態に合わせたご提案が可能です。 漢方は、不調を力で抑え込むものではありません。あなたの体が本来持っている力を引き出し、健やかな状態に戻るための「お手伝い」をする、優しいサポーターのような存在です。 まずは、あなたのお悩みをお聞かせください。正しい水分補給で、この厳しい夏を軽やかに乗り切りましょう。金沢の地で、あなたの「いのち」が輝くお手伝いができることを、心よりお待ちしております。  

▶いのちのくすりヴィータの漢方相談

「いのちのくすりヴィータ」では、薬剤師である北村佳子が、お客様一人ひとりの体質や症状を丁寧に問診し、最適な漢方薬をご提案いたします。

漢方相談では、以下の点を重視しております。

  • 詳細な問診: 現在の症状だけでなく、過去の病歴や生活習慣なども詳しくお伺いします。
  • 体質の見極め: 東洋医学的な視点から、お客様の体質を分析します。
  • 丁寧な説明: 漢方薬の効果や服用方法について、分かりやすくご説明します。

【お問い合わせ承り中】

お電話またはメール、LINEにて、お気軽にお問い合わせください。 ※LINEでのお問い合わせは、いのちのくすりヴィータの公式LINEにてお友だち登録願います。 いのちのくすりヴィータ公式LINEはこちらから

 

【LINEでのオンラインカウンセリング】

LINEでオンラインでのカウンセリングを承っております。 詳しくはこちらから

 

 

You may also like