【ぐっすり快眠】薬剤師が教える、夏の寝苦しさを解消する3つの養生術|金沢市 漢方薬局
この記事のまとめ
寝苦しい夏の夜、しっかり眠れていますか?
エアコンによる冷えや自律神経の乱れは、睡眠の質を大きく低下させます。
漢方では、体の熱や潤い不足、胃腸の不調も不眠の原因と考えます。
この記事では、薬剤師が西洋と東洋の両面から「夏の不眠」の原因を解説し、今日からできる生活習慣の改善策をご提案します。
薬に頼る前に、ご自身の力で健やかな眠りを取り戻すヒントを見つけてください。

【本文】
こんにちは。金沢市の漢方薬局「いのちのくすりヴィータ」で薬剤師をしております、北村佳子です。
連日、厳しい暑さが続いていますが、皆さま夜はぐっすり眠れていますか?。
「日中の疲れを取るために早く寝たいのに、寝付けない」「何度も夜中に目が覚めてしまう」…。
この時期、そんな睡眠のお悩みをお持ちの方が後を絶ちません。 日々の生活費が上がり、何かと節約が求められる中で、ご自身の健康管理はつい後回しになりがちに。
しかし、健やかな毎日は、質の良い睡眠という土台があってこそ成り立ちます。
ご自身が元気でなければ、大切なお仕事も、日々の暮らしも、そして愛するご家族も守れませんよね。
私たち「いのちのくすりヴィータ」は、ただお薬をお渡しする場所ではありません。
お客様との対話を何よりも大切にし、生活習慣から不調の根本原因を探り、ご自身の力で健康になるためのお手伝いをしたいと願っています。
今回は、「夏の不眠」をテーマに、その原因と対策をお伝えさせて頂きますね。
なぜ眠れない?まずは原因を知ることから【西洋医学の視点】
「不眠」と一言で言っても、その原因はさまざまです。まずは、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
原因1:気温・湿度の高さ

言うまでもなく、夏の暑さは寝苦しさの最大の原因です。私たちの体は、眠りに入る際に深部体温を少し下げることで、脳と体を休息モードに切り替えます。しかし、室温が高いままだと体温が下がらず、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりしてしまいます。
原因2:エアコンによる冷え・乾燥

快適な睡眠のために欠かせないエアコンですが、使い方を間違えると逆効果になることも。設定温度が低すぎると、体が冷えて血行が悪くなり、かえって睡眠の質を下げてしまいます。また、空気が乾燥することで喉や鼻に不快感を覚え、夜中に目が覚める原因にもなります。
原因3:自律神経の乱れ

屋外の猛暑と屋内の冷房による激しい気温差は、私たちが思う以上に体にストレスを与えています。このストレスに対応するため、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の切り替えがうまくいかなくなりがちです。夜になっても交感神経が優位なままだと、心身が興奮状態から抜け出せず、スムーズに眠りに入ることができません。
漢方の知恵で探る、眠れない理由【東洋医学の視点】
漢方では、体のバランスの乱れが不眠につながると考えます。夏特有の原因を見ていきましょう。
◆「心(しん)」の不調
漢方でいう「心」は、心臓の働きだけでなく、精神活動や意識、思考などをコントロールする司令塔のような役割を担っています。夏は、この「心」が活発になりすぎて熱を帯びやすい季節です。心に熱がこもると、まるでエンジンのスイッチが切れない車のように頭が興奮し、イライラしたり、動悸がしたり、夢を多く見たりして、安らかな眠りが妨げられてしまいます。
◆「陰虚(いんきょ)」による虚熱(きょねつ)
年齢を重ねたり、体力が低下したりすると、体を潤す「陰(いん)」のエネルギーが不足しがちになります。この「陰」が不足すると、体の熱を冷ますことができなくなり、「虚熱」と呼ばれる不快な熱が生まれます。特に夜間に手足がほてったり、寝汗をかいたり、喉が渇いて目が覚めたりするのは、この陰虚が原因かもしれません。
◆ 胃の不調(胃に熱や湿気がこもる)
暑いからと冷たい飲み物や食べ物、脂っこい食事ばかり摂っていると、胃腸の働きが乱れてしまいます。漢方ではこれを「胃に熱や湿気がこもった状態」と考えます。胃が不和だと、その不快感が全身の気の巡りを妨げ、「胃不和なれば則ち臥(が)すこと安からず」という言葉通り、安眠できなくなってしまうのです。
今日からできる!ぐっすり眠るための夏の養生術
漢方薬に頼る前に、まずは日々の暮らしの中に改善のヒントがあります。できることから試してみてください。
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睡眠環境を整える
室温は26〜28℃を目安に、快適だと感じる温度に設定しましょう。エアコンの風が直接体に当たらないように、風向きを調整するのも重要です。タイマー機能を活用し、就寝後1〜2時間で切れるようにするのも良いでしょう。寝具は、汗をよく吸い、通気性の良い綿や麻などの天然素材がおすすめです。
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食事と生活リズムを見直す
冷たい物の摂りすぎは胃腸を弱らせ、血行を悪くします。なるべく常温の飲み物を摂り、温かいスープなどを食事に取り入れ、体の内側を冷やさないようにしましょう。また、就寝の3時間前までには食事を済ませるのが理想です。カフェインやアルコール、そして就寝前のスマートフォンの光は、脳を覚醒させてしまうので控えましょう。
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効果的な入浴法
就寝の1〜2時間前に、38〜40℃くらいのぬるめのお湯に15分ほどゆっくり浸かりましょう。これにより一旦上がった深部体温が、お風呂上がりにスムーズに下がり始め、自然な眠気を誘います。リラックス効果で副交感神経も優位になり、心身ともにお休みモードに入りやすくなります。
あなたのための漢方という選択肢
「いろいろ試したけれど、やっぱり眠れない…」
そんな時は、一人で悩まずに、ぜひ私たちにご相談ください。
漢方は、「不眠にはこの薬」という画一的なものではありません。
お客様のお話をじっくりと伺い、体質や不眠の原因を丁寧に見極め、
- 「心の熱を冷ます」
- 「潤いを補う」
- 「胃腸の働きを整える」
など、あなたに本当に必要なアプローチで、乱れたバランスを整えるお手伝いをします。
根本的な原因に目を向け、生活習慣のアドバイスと漢方を組み合わせることが、健やかな眠りを取り戻す一番の近道だと、私たちは信じています。
質の良い睡眠は、明日への最高の贈り物です。

金沢の地で、あなたの「いのち」が穏やかな眠りとともに輝くためのお手伝いができることを、心よりお待ちしております。
▶いのちのくすりヴィータの漢方相談
「いのちのくすりヴィータ」では、薬剤師である北村佳子が、お客様一人ひとりの体質や症状を丁寧に問診し、最適な漢方薬をご提案いたします。
漢方相談では、以下の点を重視しております。
- 詳細な問診: 現在の症状だけでなく、過去の病歴や生活習慣なども詳しくお伺いします。
- 体質の見極め: 東洋医学的な視点から、お客様の体質を分析します。
- 丁寧な説明: 漢方薬の効果や服用方法について、分かりやすくご説明します。
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